『にぶんのいち』 ――― はじめてその手に触れたとき、もう気持ちは動き始めていた。 水沢千夏、19歳の新人営業。 恋なんてつまらないと思っていた。 杉浦薫、38歳の珈琲屋の店主。 この歳で恋なんて面倒なだけだと思っていた。 ――そんな二人の、冬の物語。 1:hand7 1 2 3 4 5 6 7 2:大人の恋にはほど遠く 1 2 3 4 HOME